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3・パッティングにおけるスウィング・プレーン

 パッティングはスウィングの基本とも言うべきものである。スウィングを云々する際に、是非とも理解しておかねばならぬ事は、ベン・ホーガンによって概念化されたと思われるスウィング・プレーン(*4)についてである。
3・パッティングにおけるスウィング・プレーン_a0052830_18514888.jpg



 スウィング・プレーンとは、両方の肩関節が主として回転運動を行うその中心点と見なされる第7頚椎辺りと、ゴルフボールをヒットする仕事を受け持つクラブヘッドの両者を基準として形成されるガラス板のような平面である。

 クラブヘッドの軌跡(スウィング・アーク)がこのスウィング・プレーンからはずれぬ事が、シンプルで理想的なスウィングのポイントであると思われる。

 このスウィング・プレーンは身長の高低、クラブの長短等により異なる。背の高い人の場合は比較的アップライト、低い人の場合は比較的フラットなスウィング・プレーンを形成する事となる。

 ここでひとつ興味ある事柄について触れると、スウィング・センターすなわち第7頚椎辺りの部分がスウィング・プレーンに対して直角にセットアップされている。この事は名手と言われるプロに共通する事で、両肩関節がスウィング・プレーンに対して最も無理なく回転し得る為と考えられる。余談だが、ミスター59と呼ばれるアル・ガイバーガーは身長が高いため、平常歩行時でもかなりの職業病的猫背の様に見受けられる。意識してこの様なポスチャーを取らざるを得ないのであろう。もう1つスウィング・ボトムすなわちスウィング・アークの最下点を意識する事は、クラブヘッドにその性能なりの仕事をさせる上で極めて大切な事である。

 今迄に述べた事を念頭に置いてパッティング・フォームを観察してみる。
3・パッティングにおけるスウィング・プレーン_a0052830_18523016.jpg




 このイラストから次のようなパッティング人形を作成してみた。
3・パッティングにおけるスウィング・プレーン_a0052830_18531537.jpg



 パッティングに定型なしと言われ、マネーメーキングに通ずる様なユニークなフォームを採用しているプレーヤーも少なからず存在するが、先ほど述べた様なスイングの基本としての意味合いを有するパッティング・フォームが最もポピュラーなのではないだろうか。以下にその特徴を列挙してみる。

1)出来るだけ高い姿勢を保つ事。長時間の練習に耐え腰痛防止の為にも大事な事である。

2)両目をボールとターゲットラインの上に位置付けている。

3)頚椎部を水平に保つ事によってスウィング・センターが水平軸化してスウィング・プレーンを完全に垂直にする事が可能となる。下図(*5)は頚胸椎部脊柱から肋骨、鎖骨、肩甲骨を介して上肢部分の付け根である肩関節までの骨格性連絡を示している。五角形若しくは三角形の形を崩さずに振り子運動を心掛ける事により、理論上パターヘッドはstraight to straightの軌道を作り得ると考える。両肘は躯幹部のねじれに影響されぬ様に僅かに離す必要がある。
3・パッティングにおけるスウィング・プレーン_a0052830_1854283.jpg


4)スウィング・ボトムは眉間の真下に位置することとなり、ヒッティングポイントがほぼこの位置となる。


5)パターのロフトが平均4°程度あるためややハンドファーストとなる。
by thegolfersguide | 2008-10-02 18:58